Techno Girl.
今日は久しぶりにしっかりとした休日。
というわけで、朝早くから新宿某所のレコーディングスタジオへ。
仕事としてではなく、ただ顔を出すくらいの感覚でこうしてフラっと立ち寄ることもある。
何かしなくてはならない、という強迫観念が払拭できる時間は良い。
今日はブースは空いているようで、スタジオの人と雑談したり、合間にレコーディングを進めたり。
先月、千葉県某所のチャペルでレコーディングしたストリングス以外のソロバイオリンとシンセ系、ヴォーカルを録る。
Roland R-8やIMLのベースなどは自宅で直前に録っていた。
今回の曲は、哀れな2SC1815のお話。
マシンの端にただ配置されるのみであり、利用されることのなかった「2SC1815」というトランジスタの俯瞰的視点を語る。
このトランジスタは基板上に実装されたものの、ここに信号が渡るような機能は結局利用されることはなく、ただそこに存在し、未練のように信号の到来を待ちわびている。
また、現在の日本の過度な少子化への危機意識、それに追随する無理矢理な対策に対するアンチテーゼ、というダブルミーニングである。
数多の不足を抱えている現代社会において、少子化を過剰に騒ぎ立て、ただそこに産み落とされるのみの量産される生命の意志は、果たして尊重されているのだろうか。