酔えない業と、星の定理を飲む。
今日は、久しぶりに作業をお休みにした。
友人から飲みに誘われて、東京へ繰り出してきたのだ。
最近ずっと、このあたりを周回している気がする。
カメラもレンズもアップグレードしたから、余計に歩くのが楽しくなっているのが大きいだろう。
まず、友人と合流したら渋谷周辺を散策。
「色や構図」に興味があるということで、何かの経験になればなと、僕の一眼レフ Nikon D5500を貸した。
レンズはAF-S Nikkor 18-55 f3.5-5.6 G VR II。
マニュアル設定で渡すのは酷だと判断したので、プログラムオート状態で。
レンズの反射っていいよね、というお話になったときに撮影した写真。
コート由来の散乱とハイライトは、なんとなく、おぉ…となるものがある。
とてもおしゃれな内装。
お客さんもどこか着飾っているようなよそおいである。
自分が適当な服装なもので、なんだか少し恥ずかしくなってきた。
なるほど、店内BGMを再生するスピーカはEclipse TD、通称「黒たまご」であった。
わかってるね。
よくできた構図の写真の裏には秘密があるのだ。
これで二人ともしばらく笑いが止まらなかった。
俗にいう、「即落ち2コマ」感があまりにもすごくて…。
しかしこの白桃ハイ、おいしい。
底にドロっとした果実ペーストが沈殿するタイプのお酒。
友人は酔うと黙るタイプらしい。
結構周りに多いタイプなんだよね。
僕は、ほとんど変わらない。
躁鬱の方が、テンションとしての変化の要因としては断然大きいというのもあるだろう。
つるとんたんのうどんはとにかく大きい。
洗面器か、というほどの大きさの器に入ってくるのだ。
よくわからない組み合わせと言われるであろうが、自分が食べたいものを食べる。
それは意地でも譲れないところ。
いい感じに話が弾んだところで、つるとんたんから撤退。
そして、プラネタリウムへと向かう。
うん。
プラネタリウムは実は結構久しぶり。
昔、僕は天体とか、動植物とか、鉱物とかに興味津々であり、それが"僕"というすべてを形成する要素とすらいえるほどであった。
当時は熱心に研究をしていたものだ。
図書室で図鑑を漁るのは日常だったし、観察に出向いては動植物や天体のスケッチをとったり、標本を作製するなどもやっていた。
考えてみれば、そうゆう領域からもしばらく離れてしまっている。
社会で生きるために、「社会で生きる方法」を学ぶ必要を迫られてしまった、というのが大きいだろう。
僕は、今でこそ工学の人間と認知されているものの、もともとここまで工学中心の生活ではなかった。
多分、中学以前の友人と、高校以後の友人では、僕に対するイメージはガラっと変わっていることだろう。
プラネタリウムの上映を見終わり、また昔のように、悠々と、ただ静かに、自分の興味のまま学問を追求したいな、などと考えていた。
旧式の投影機が展示されていた。
メカオタクにはたまらないであろう。
建物の外からだと、余計にその巨体が引き立つ。
一通り街をさんぽし、今日は解散。
多忙を極め、なかなか実行できずにいた「休日らしい動き方」が、久しぶりに実現できた気がする。
こうゆうのは、"一緒に行動できるヒト"が居てこそ、そのハードルが下がることでやっと可能になるものである、とも思う。
沼にはめてしまったかもしれない。
さて。明日は早朝からお仕事。
寝よう。
おやすみ。